2021年12月28日
差し棟 の補修方法について
スレートの棟には 大きく分けて2種類の方法があります
その1つに差し棟があり、 仕上がりが シンプルなので
現在では とても 主流の工法になってます
ただこの差し棟が 外れてしまったり曲がってしまったりという 事例も少なくありません
その外れてしまった差し棟を 補修する方法を今回はお伝えしたいと思います
まずは 差し棟とその周囲のスレート(コロニアル)を外します
新しいスレート(コロニアル)を差し入れて
ルーフキーパーと呼ばれる専用のボンドで固定をします
その上で 新しい差し棟板金を取付けていきます。
スレート(コロニアル)の多くは 廃盤になったりして古いと手に入りません
写真のように多少色が変わって しまうことも少なくないです。
2021年12月23日
コロニアル(スレート)の寿命は 20年~30年程度 と言われていますが
コロニアル(スレート)屋根の 棟板金はそれよりも早く劣化します
なぜならば 板金の下に「貫」と呼ばれる 木が使われており
その木が 雨水や 熱による収縮で 傷んでしまうためです
例えば 築15年の宅で コロニアル(スレート)屋根塗装を考えているのであれば
棟板金も同時に交換することがいいでしょう
そもそも 我々は屋根塗装不要と考えているので
外壁塗装と 棟板金のみでもいいかもしれません
強風の際に 最も心配なのは棟板金です
これが飛ばされると 周囲の車にぶつかったり
最悪は 人にぶつかったりしてしまいますので 充分な注意が必要です。
ですので20年程度でカバー工などを検討するのもいいと思いますよ
2021年12月22日
コロニアル(スレート)の割れの補修について
経年変化や 人が乗ったことにより
コロニアル(スレート)が割れるという事例は数多くあります
しかしその多くが 屋根専門でない業者が治しており
写真のようにシーリングを ちょっと塗るぐらいで終わりにしたりしています
正式には 写真のように一度古いものを抜いて新しいものを差すという
作業しなければならないのですが
実はここにはリスクも伴います
なぜならば コロニアル(スレート)を止付けている
釘を抜かなけばならないからです。
一度釘を抜くということは
下の防水シートに穴が開いたままになってしまう可能性が高く
あまりオススメできる作業ではありません
成田屋平塚では お客様の希望がなければ ケイミューの リコロニーという商品で
カバーする方法をお勧めしています
りコロニーはコロニアル(スレート)を作っている
ケイミューが出しているリフォーム用カバー屋根材です
コロニアル(スレート)と同じメーカーなので寸法ぴったりに作られています
これでカバーをすれば 多少色は変わりますが コロニアル(スレート)水の浸入も防ぐことができ
さらに釘を抜く必要がないので 防水シートの穴も安全です
2021年09月27日
棟板金の交換工事が始まりました
棟板金とは?! スレート屋根の 頂上部分に 取り付けられている 役物です
スレート屋根の もっとも最初に劣化する場所と言っていいでしょう
なぜここが先に劣化するかというと
下地に 木を使っているからです
この木が 熱や 雨水の 侵入により 収縮を繰り返し劣化して行きます
劣化すると 止めつけてある釘が抜けやすい状況になり
最終的には 棟板金が外れてしまうということになります
ですので ご自宅がスレート屋根の場合
2階の窓から 1階の屋根が見えるのであれば
棟板金をよくチェックしていてください
台風などの 強風で 飛ばされてしまうのも この棟板金です
2021年09月26日
スレートが割れてしまったのだけど?
自宅のスレートが 壊れてしまったので補修してほしい という依頼がとても多いです
補修方法は いくつかありますが 最も一般的なのが
スレートの差し替え工事です
成田屋商店でも 以前はそのように対応していました
ですがこのスレートの差し替え工事は リスクもあります
差し替えるということは割れたスレートを抜くという行為が必要だからです
その割れたスレートを抜く際に もともと打ってあった釘を 切るか抜く ことになります
屋根材を止めるための釘は ルーフィングで 防水をしているので 中に入りにくくはなっていますが
完全に防げるわけではありません
切るにしても 抜くにしても 釘を上下左右に ぐりぐりと動かすわけですから
ルーフィングの穴が広がる可能性が非常に高くなります
ですので 成田屋商店では
ケイミュー製の リコロニーという商品で カバーすることをお勧めしています
これでしたら 既存の屋根に 穴を開ける必要もなく
割れてる箇所からの 漏水も防げるからです
このように専用のボンドで固定します。
2021年09月22日
瓦屋根の もっとも最初に劣化する部分を 今日は説明したいと思います
写真のような 棟と呼ばれる 部分です
ここは 屋根土で 固定してあり
その屋根土が 劣化してくると 砂状になっていきます
水分がなくなってしまうので 仕方のないことなのですが
劣化してくると もともとあった粘着性などがなくなり
固定されてのし瓦が崩れ出します
この写真は 屋根土の表面の 漆喰が割れだしているところです
この漆喰がなくなると 次は屋根土が流れ出し 最終的には棟が崩れてしまいます
ですので 自宅が瓦であっても 屋根は30年程度で一度は必ずメンテナンスが必要になるものだと思っていてください
2021年09月15日
瓦屋根の注意点
瓦屋根は 一生モノと 考えている方は多いと思います
何度も お伝えしていますが それは 定期的なメンテナンスをしていた場合です
では今日は瓦屋根のどこが 劣化しやすいか をご説明したいと思います
まず 最も大切な 防水シートです
この防水シートの劣化は 雨漏りにつながります
30年以上前の住宅だと トントンと呼ばれる
杉の皮でできた防水シートが使われていました可能性が高いです
このトントン、一長一短あり 劣化すると パリパリと割れてしまい
雨水を防ぐことができなくなってしまいます
ですので 30年前後で防水シートの交換が必要になってきます
もう1つ 劣化しやすい箇所は 本谷 と呼ばれる 板金部分です
特に 銅でできた 本谷は 腐食して穴があいたり しやすいので注意が必要です
今回のように トントンで 銅の本谷がある場合は
本谷に穴が開いてしまうと 雨漏りにつながる可能性がとても高くなります
本谷の状態は 2階の サッシからも見えると思います
もし不安であれば その本谷の状態を写真に撮影して 屋根屋さんに聞いてみるものもいいと思います。
2021年09月13日
棟板金交換の 注意点について 今日はお伝えしたいと思います
スレート屋根で もっとも最初に 劣化するのは棟板金です
なぜならば 下地に 木を使っており
その木が 熱や 水分などにより 収縮を繰り返し 劣化しているからです
劣化すると 最悪の場合 棟板金が飛ばされてしまうといった 事故が起きます
では「棟板金を交換すればいいのでは?」 と考えるかもしれませんが
棟板金の交換だけでも 危険な点はあります
それは ルーフィング(防水シート)の劣化です
棟板金の 下になる部分は ルーフィング(防水シート)が山なりに折られていて
写真のように破けているケースもあります
ですので 上から棟板金をいくら交換しても
中央部分の破けたところに雨水が入ってしまいます
その理由は 雨水は 屋根材に対して 横に走るという性質があるからです
この矢印のように 雨水は 横に移動します
そうなると新しくした棟板金のしたものの、
破れたルーフィング(防水シート)部分に水が浸入してしまうことになります
ですので 棟板金の交換は できる物件が限られるということを念頭に置いてから工事をするようにしてください。
2021年09月06日
今日は まずスレート屋根(コロニアル)が 割れてしまうのか
を解説したいと思います
スレート屋根(コロニアル)とは 5.5ミリのセメント板です
5.5ミリと聞いて 充分な厚みがあるとは言い難いと思います
ですので 劣化などにより割れてしまいますが
最も多い原因は 人が乗ったことによる踏み割れです
よくあるのは アンテナを修理するために人が乗り 割れてしまった
や 屋根の点検のために 人が上がってしまったことによって割れてしまった などです
ですので 弊社では まずはドローンで一度点検をします
なぜならば乗ったことによる踏み割れを防ぐためです
ドローンで点検後にもし問題があれば乗る場合もありますが
基本的には乗らずに調査をします
理由は踏み割れ以外に
悪徳業者の場合ですと 登って 自分で割ってその写真を見せるなどという手法もあります
ですので 屋根の無料点検しますよと言われても簡単に屋根に上げるのは避けましょう
次回はもし訪問業者がきてしまった場合はどのような対処をしたらよいかについて解説したいと思います